2014.11/24 使用継続により印象が大きく変わった為、内容を改変しました。(悪い評価から良い評価になったよ!男心と秋の空!)
とりあえずいつか(一億と二千年あとぐらい)はそれらしい形で清書しようという意気込みは多少なりともあるといいなって思ってるけど今はないから完全駄々流しで。
僕の中で上手い事需要から外してくる事に定評があったDHARMAPOINT。BFKB113PBKはそこの製品開発者の方が他の会社で作ったキーボードらしいです。
さっそくですが見りゃわかるだろってレベルのレビューを書いていきます。
キースイッチ方式:メンブレン パンタグラフ方式
キーストローク:2.5mm
押下特性:60g±20g 統一荷重
キーピッチ:19mm
インターロック:Nキーロールオーバー
キー耐久性能:約2000万回
キー数:113 日本語 かな表記なし
本体寸法:W447×D141×H24mm(スタンド使用時31mm)
重量:約830g(ケーブル含む)
見た目は黒い普通のパンタグラフキーボードです。
パンタグラフというのは電車の上で架空電車線に伸びてるアレです。あの機構がキーの下に配置される事によって、キートップのどの部分を押しても安定した押下ができるようになります。
スイッチの方式としてはメンブレンスイッチなので底押ししないと反応はしません。
とりあえず見た目なんですが、普通の黒いキーボードです。
ただチラリと見える赤が悪い意味でゲーミングゲーミングしてる気がします。極端な話使い心地が気に入ったから会社で使うかって思える見た目ではないです。
あと筐体の黒光り加工、個人的にはなくてよかった印象です。
光沢の有無は完全に好き好きだと思うんですが、マウスを含めるその他の周辺機器は光沢加工をしていないものの方が多いので統一感を出しやすいという意味で不必要だったんじゃないかと思います。あと抜け毛とか埃とか抜け毛が気になる。あと抜け毛とか。
キートップは一般的な梨地加工、文字は刻印ではなくプリントです。
パンタグラフ方式なので、キートップの剛性は期待できませんし、プリントについてもこの価格帯であれば相応だと思います。
ただ、かな入力文字がプリントされていない事と、アルファベットキーが右上の隅に置かれているので、指が接触し辛い分磨り減りづらいんじゃないかと思います。個人的にはこういうちょっとした配慮が嬉しいです。
実際の押し心地は一般的なパンタグラフだと思います。
というかパンタグラフをあまり使ってないのでよくわかりませんが、変なガタツキも感じる事は無くシッカリと作られている印象です。
パンタグラフ方式なので底押しが基本なのですが、ラバードームの衝撃緩和と鉄板の押下安定化でお互いのデメリットを上手く打ち消しあっており、良好な打鍵感だと思います。おちんちんで押しても気持ちよかったです・・・・うぅっ!!
ちなみに荷重の重さとストロークの浅さのお陰でキー連打はし易いです。
メカニカルや静電容量無接点方式と違い、リセットポイントというものを理解しなくていいので、誰でも簡単に素早く連打できるのはかなり良いですね。
今度から草生やす時は連打しますwwwwwwwwwwwww
キーピッチは上記にもあるように標準数値である19mmです。
個人的には僕自身の好みと、女性の使用も考えるとキーピッチは18mmの方がいいと思っているんですが、パンタグラフであれば押下に使う指の移動量が少ないので、一般的なキーボードほどキーピッチの影響は受けにくい印象です。
同時押し数もどの組み合わせにおいても10キー以上に対応しています。
つまりFPSにおいてよく行われる、高速で左右リーン&しゃがみ蛇行移動(計6キー)しながらジャンプとマップ確認(計2キー)しつつクイックチェンジ(2キー)するという動作をしてもさらにリロードまでできちゃう可能性があるんですね。がんばって練習しよ。
ふざけて書きましたが、メンブレンタイプでエリアを限定せずに同時押しに対応してくれたのは良いです。十字キー派、ESDFキー派にも光を!
こっからはさらに独断と偏見なんですが・・・
実際にスイッチが接触する距離は計っていないんですが、カタログスペックでは押下距離は2.5mmです。
一般的なキーボードの押下距離は4mmなので、「なんだ1.5mmほど早く押せるじゃん!」って思いますがそれは同じメンブレン方式での話。Cherry社メカニカル方式や静電容量無接点方式なんかは、押下認識距離が2mmです。
物理的に早くしたかったのであれば、押下距離を2mm以下にしないと通常にメンブレンにしかアドバンテージがないんじゃないですかね。
ただ、底押ししたあとにさらに押し込めるのでそっちが2.5mmなのかもしれません。1mm弱押し込めるので、そこが2.5mmであれば反応距離はかなり浅いのかも。
使ってて反応距離が浅いっていうのは感じることができませんが、これは明らかに僕個人の資質によるものです。
あと押下圧、60gは重い。45gでよかった。好みっちゃ好みなんですけどね。
押下圧や動作方式に関わらず、押下距離が4mmあるものは大抵1mmぐらいまでは45g以下の力で押せるような所謂「押し代」のようなものがあるんです。
でもパンタグラフはその「押し代」が無いと思えるほど極めて短いんですよね。0.5mとか。
ですから一番最初が60gでそこからストンと落ちるような操作感なんで、キー入力が実際の荷重以上に硬い印象を受けます。
上記のせいで一般的なキーボードからの移行にはかなりの違和感が伴うと思います。
っていう内容をボロクソ書いた上で持ち上げていくんですが・・・
しかしパンタグラフ方式にはそれらを補う程の良さがあるとも個人的には思っています。
それはズバリ
使用感としてのレスポンスの良さです。
4Gamerの開発者の方へのインタビューでも「浅いと早く押せるじゃんよ」と端的に語っておられますが、確かにこれについては実感させられました。
・底押しすると認識する
・浅いと早く押せる
という2点がとても重要なんです。
まず「底押しすると認識する」なんですが、メカニカルや静電容量無接点と比べると、一見デメリットのように感じるのですが、使用感として捉えると大きく加点なんです。
メカニカルや静電容量無接点は実際の反応地点こそ浅いものの、反応地点が底より上にあるのでどの地点で反応したの分かり難いんです。
しかしパンタグラフは底押し=反応地点なので、打鍵感と反映が同時に行われるで指の動きとゲームの操作がシンクロし易いんです。
FPSだと「今押したよ!」って感触とキャラクターが動き出すタイミングが一致するんです。
このキーボードであれば押下荷重も重いので「今ぐらいの接触だったら誤爆しない」って感覚的に判断できるのも結構嬉しいポイントです。
次に「浅いと早く押せる」、これはそのままですね。ストロークが2.5mmしかないので、他の方式と違って、素早く底押しできるんです。
この2つの相乗効果により「押した瞬間にゲームに反映される」という感覚が浅いストロークによって高速に行えるので、「あれ?なんか操作しやすい」って体感できちゃうんです。
僕の実体験で言えば、リズムゲーでのキー操作の反映のタイミングがバッチリだったり、FPSだと僕の全身ピークがちゃんと半身ピークにし易くてびっくりしました。
恥ずかしながら、僕はメカニカルキーボードと使い比べるまで気付けませんでした。てへぺろ。
ただし、あくまでも「させ易い」という範疇であって、他の方式でも問題無く行えますし、他の方式の方が行い易い操作もあるという事をご留意ください。
まとめとしては
「いいんだよこれ!」って言いたいけど薦めるかっていわれると迷う一品ですね。
考えられているコンセプトをしっかり製品にしており、それでいて実売5000円というのは中々お買い得だと思います。もちろん同価格帯としても使用感と基本性能は良い部類でしょう。
しかし、そもそものコンセプトがニッチすぎやしませんかって話です。
上記の様な利点を利点として扱える人が一体どのくらいいるのでしょうか?
そしてその人達が、休日は布団の中で「みづなれいとデートするとしたらどんなプランを立てるか?」を考えるだけで一日潰している僕の様な人間が書くブログを参考にするでしょうか?
そう考えると「パンタグラフじゃないとやだ!もう僕お家帰りたい!」って人にしか薦める事ができない難しい一品じゃないかと思います。
そしてプラス3000円程度でCherry軸のメカニカルキーボードが変えてしまうのも迷う要因の一つですね。
散々悪口言っておいてアレなんですが、作りは本当にしっかりしています。単純にキーボードとして評価するならオススメです。
DHARMAPOINTの頃からこの方が開発された製品は「ちがう、そうじゃない」と感じる事が多々あります。なんだろう、音楽性の違い?
しかしこれを移籍後第一弾に持ってくる辺り、相当内田裕也してます。
このままゲーマー向けトラックポイントみたいなパンクすぎて誰も買わない製品を出してほしいですね。
できればダイヤテックが
http://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=675
これを
http://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=1611
この筐体に入れたようなキーボードを発売してくれればなぁ。
値段も安いし。